3月の半ばから、ずっと調子が悪かった。身体の声も聞けなくなり、視野も狭くなり。やっとそこを抜けてきたものの、まだ抜けきれない感覚があった。
「私の力ではなく動かされている感じが、無重力で浮いているようで気持ちよかった。無理に動かされている感じもなく、身体が動きたい動きをしてくれているようだった。思考が消えていって、途中からは意識がなかった」
ゆっくりゆっくり肉体に戻ってきた。安心感に包まれたような感覚。思考から離れて肉体に集中できたことで、自分への信頼が少し、増した気がした。
施術歴25年。理学療法士として整形外科・脳神経外科・終末期医療を経て、オステオパシーへ。からだが本来のかたちへ戻ろうとする場所、すなわちからだ自身の本来性のある場所へ。
たくさんの人を知りたかった。言葉が通じなくても身体がわかれば共通言語になる、そう直感して医療の道へ。一方で触られることを極端に嫌う性質を持ち、8歳で心療内科へ。その矛盾が、いつしか唯一無二の施術哲学になっていった。
"人は本来のかたちとはたらきがあれば、それだけで美しく輝くことができる。わたしは、そのことを信じて諦めようとしない人に伴走することが好き。"
人が人の身体を作ったわけではない。だからこそ、こわれたものを無理に直すのではなく、本来の状態に近づけることが私の関わりです。
3月の半ばから、ずっと調子が悪かった。身体の声も聞けなくなり、視野も狭くなり。やっとそこを抜けてきたものの、まだ抜けきれない感覚があった。
「私の力ではなく動かされている感じが、無重力で浮いているようで気持ちよかった。無理に動かされている感じもなく、身体が動きたい動きをしてくれているようだった。思考が消えていって、途中からは意識がなかった」
ゆっくりゆっくり肉体に戻ってきた。安心感に包まれたような感覚。思考から離れて肉体に集中できたことで、自分への信頼が少し、増した気がした。
内臓に働きかけるボディワークに興味があって予約した。身体の左右のアンバランスさが気になっていた。
「中盤に入る前ごろ、内臓が小さな音を立て、何かが動いていた感覚。足に向かってリリースされるような流れをはっきりと感じた。めぐみさんの手が心地よく、自分の内臓に『おかえりなさい』という気持ちになった」
足を床に下ろしたとき、左右の足裏が均等に大地に吸い付くように立てた。整った、という感覚がそこにあった。最低限の干渉で、ゾーンに入れる。瞑想的な、美しい体験だった。
昔に比べて、動きや柔軟性、バランスが取れていない感覚があった。頭の中がどこかずっと、緊張していた。
「頭の中の感覚が緩んでいく感じがした。呼吸が楽になって、あおむけに寝ているとき、体が全身で沈んでいた。身体の感覚が先に来て、それが思考に来る。そういうことが、自分の体の感覚でつかめたのが良かった」
施術を終えて、自分の身体にこう言いたいと思った。「よく頑張ってくれたね。身体が知っていたんだね」と。気持ちがブレるとき、まず身体を丁寧に見ていきたい。
直感で「受けたい」と思った。どんな体験になるのか、ワクワクと、どきどきが半分ずつ。
「床に身体が触れている面が、左右で違う。背中に手を当てられて、気持ちいい感覚。みぞおちあたりを押されて、鈍い痛み。そして——身体の力が入っていた所がゆるむ感覚。ほっとした気持ち」
「嫌だったんだね」と受け取ってもらえて、そうか、そうだったのかと、自分を改めて知った感覚がした。声を聞かなくてごめんなさい、と身体に言いたくなった。
「これって聞いていいの?」も、きっとからだからのサインです。いつでも、思ったときに。出張施術のご相談もお気軽にどうぞ。